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孟子 上下巻
¥1,000
中国の諸子百家の一人、孟子。孔子の「仁を持って国を治めよ」という教えを基盤に、性善説について語ったことで有名な思想家です。 とはいえ孔子をコピペした訳ではなく、人間は環境や過去の体験に囚われ、どんどん自己中心的になり、欲望に支配される傾向がある。それらを払いのければ、本来備わっている優しさや思いやりに気づくはずだ。という、どこか老子のナチュラルさに近い考えを持っています。日常に埋もれ、忘れてしまっていた大事なものを掘り起このに、うってつけの本です。
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本居宣長 上下巻/小林秀雄
¥1,200
日本の神々の伝説を記した「古事記」。江戸時代にそれを現代語訳し、大衆に広めたのがこの本居宣長です。小林秀雄は、彼の古事記へ向けた情熱に心底惚れ込み、何度もエッセイの中に彼の名前を登場させていました。 そして11年の歳月をかけ、完成した本居宣長論が本作です。評論会の重鎮による、本居宣長への狂気じみたラブレター。小林秀雄は彼の何に惚れ込んだのか、その答えはここに全て詰まっています。
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※絶版 コスモス 上下巻/カール・セーガン
¥2,000
宇宙には千億もの銀河があり、そこには更に千億ほどの星が存在します。惑星の総数は、優に百億の一兆倍ほどあるとまで言われています。 この途方もない広い宇宙に、ぽつんと佇む地球に、我々はなぜ生まれたのか。ロマンと情緒に溢れる宇宙オタクが、歴史、生物学、物理学、宗教のあらゆる知識を総動員し、夜空を見上げて夢想する子供のように書き綴った、偉大な法則への愛のメッセージです。
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誰か為に鐘はなる 上下巻/アーネスト・ヘミングウェイ
¥1,200
こんなことを言うとファンの方から怒られるかも知れませんが、ヘミングウェイが世界中の読書家から愛されているのは、そのハードボイルドでマッチョなイメージというより、時折隙間から見える、厭世的で虚無的な弱さの部分が、どこか愛しくなるからじゃないか、と思っています。 スペイン内戦を扱ったこの作品の中にも、延々と続く争い、命の奪い合い、果たせない約束などに対して、抗おうとしながら、実はもううんざりしている本音の部分が、透けて見える瞬間が何度もあります。読めば読むほど、意外とそんなにマッチョな人でもないんじゃないか? と思うような「ギャップ萌え」こそ、この作家の醍醐味ではないでしょうか。
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果てしない物語 上下巻/ミヒャエル・エンデ
¥1,500
エンデの凄さは、膨大な現実の知識を、ファンタジーの要素に変換する錬金術師のような感性にあると思います。今作も、聖書から老子まで古今東西の知識を思わせる片鱗を見せながら、あくまで子供たちのために、子供たちが喜ぶイメージの宝庫で埋め尽くされた物語を描いています。 主人公のバスチアンくんの実況中継付きで、この世界にダイブしてみてください。
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怒りの葡萄 上下巻/ジョン・スタインベック
¥800
あのボブ・ディランも愛読していた、アメリカ文学を代表する古典です。1930年代の世界恐慌の最中、貧困に苦しむ農家たちと、彼らから搾取しようとする権力者たちの抗争が、荒野に吹く風のような硬派な文章で描かれています。 世界文学史に実った、身の詰まった豊穣な果実を味わってみてください。
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ビートルズの真実
¥700
ロックバンドのキリスト「ビートルズ」。もはや神話的な響きすらするこのバンドの素顔を、ビートルズ研究家と熱烈な信奉者の2人で暴いていく解体新書です。来日した当時の日本国民の反応なども見れます。
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海底二万里
¥800
ジュール・ヴェルヌによる永遠の冒険小説です。最近ヨルシカの「ノーチラス」で少し話題になった気がします。
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限りなく透明に近いブルー&風の歌を聞け セット売り
¥800
SOLD OUT
日本を代表するW村上たちの、記念すべきデビュー作です。どちらもアメリカの文化や、若者たちの喪失感を描いた傑作です。読み比べてみるのもありかも。
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我が光太郎
¥1,200
日本を代表する詩人、草野心平が同じく日本を代表する詩人、高村光太郎について書いた希少なエッセイです。光太郎のことをベタ褒めしています。
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緑色のストッキング・未必の故意 ※絶版
¥1,500
SOLD OUT
共同体に潜む狂気を暴きだす『未必の故意』。誰が医者で誰が患者なのか、精神病院を舞台に〈正気〉の根拠を鋭く問う『愛の眼鏡は色ガラス』。草食人間となった一人の男の、〈変身〉の行方を追究した『緑色のストッキング』。旧版『どれい狩り』を全面改訂、珍獣ウエーの出現を通して人間存在の不確実性を浮彫りにする『ウエー(新どれい狩り)』。文学的緊張と劇的興奮に満ちた戯曲4編を収録。
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海辺のカフカ 上下巻セット
¥600
君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。
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李賀詩選
¥700
詩が倫理や政治そのものであった唐代中期に,豊かな幻想性をもって,男女の愛をうたい自然や風俗を写した李賀(七九一―八一七)は,李白が天才,白楽天が人才とよばれるのに対し,古来,鬼才とよばれた.その鋭い言語感覚と多彩な内容の詩は,近代詩に通ずるような新しさがある.二七歳で夭折した李賀が残した二四一首から六七首を精選.
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北回帰線
¥600
“ぼくは諸君のために歌おうとしている。すこしは調子がはずれるかもしれないが、とにかく歌うつもりだ。諸君が泣きごとを言っているひまに、ぼくは歌う。諸君のきたならしい死骸の上で踊ってやる" その激越な性描写ゆえに長く発禁を免れなかった本書は、衰弱し活力を失った現代人に最後の戦慄を与え、輝かしい生命を吹きこむ。放浪のパリ時代の体験を奔放に綴った記念すべき処女作。
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歌うクジラ 上下巻セット/村上龍
¥1,000
村上春樹が、リズムに乗って瞬間の言葉を掬い上げる音楽家のような文章なら、村上龍は一つ一つの言葉を計算して配置し、圧倒的なスケールを生み出す建築家のような文章だと思います。 この小説に書かれていたような、2022年は過ぎ、人々が不老不死になる日はまだまだ遠いと思いますが、この小説のような管理社会が本当に到来していないのか、じっくりと考えてみるべきではないでしょうか。
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一個 秋その他
¥800
野間文芸賞、芸術院賞両賞受賞の短篇集『一個その他』から、世評高い作品集『カレンダーの余白』『青梅雨その他』『雀の卵その他』、そして川端賞受賞の『秋その他』に至る短篇の名手・永井龍男。その晩年の短篇集の中から、「一個」「蜜柑」「杉林そのほか」「冬の日」「青梅雨」「雀の卵」そして名品中の名品「秋」など14篇の短篇の冴えを集成。
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野性の火炎樹
¥1,000
“オリュウノオバ”が住む路地裏にある七代のろわれた中本の家。そこに、突然生まれた肌の黒い子・マウイ。10歳で女を知り、中本の若衆に育ったマウイは、オリュウの謎のような言葉と中本の血の逆流に突き動かされ、故郷フジナミを棄て、欲望の巷へと向かう…。本書は、『異族』『千年の愉楽』の世界に新しい展開を試みた野心作であり、現代風俗を描き切った作者会心の青春小説である。
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戒厳令下チリ潜入記 ーある映画監督の冒険ー
¥800
ヨーロッパ亡命中のチリ反政府派の映画監督ミゲル・リティンは,一九八五年,変装して戒厳令下の祖国に潜入,『チリに関する全記録』の撮影に成功した.スラム街や大統領府内の模様,武装ゲリラ幹部との地下会見,母や旧友との劇的な再会…….死の危険を遂にくぐりぬけるまでの奇跡の六週間が,ノーベル賞作家によって見事に記録された.
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ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
¥600
リズボン家の姉妹が自殺した。何に取り憑かれてか、ヘビトンボの季節に次々と命を散らしていったのだった。美しく、個性的で、秘密めいた彼女たちに、あの頃、ぼくらはみな心を奪われ、姉妹のことなら何でも知ろうとした。だがある事件で厳格な両親の怒りを買った姉妹は、自由を奪われてしまった。ぼくらは姉妹を救い出そうとしたが、その想いが彼女たちに伝わることは永遠になかった…甘美で残酷な、異色の青春小説。